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2015年11月 3日

水面の反映

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それは、ただ在るだけであり、それは、ただ起きただけだが、それとそれとを好きに組み合わせては見たい角度から見て、思いたいように解釈し、あれやこれやとラベルをつけて遊んでいる。そうして自ら作り出した意味といううつろいに一喜一憂する無限のゲーム。


無数の宇宙が重なる此処では、無数の物語が結ばれてはほどけていく。


それぞれがそれぞれの宇宙で、それぞれの現実を作り、それぞれの視点で味わいながら、それぞれの眼差しで他の宇宙を眺めている。一つとして同じ視点はなく、それらが同時にさまざまな色を奏でては、終わることのないハーモニーが響いている。


揺らぐ水面の反射を見ていると、よくそんなことを思う。


何のためでもなく、何の意味もなく、ただすべてを経験するために生まれてきた。生死すら自らの支配下ではなく、まるで何か大きな力によってもたらされたもののようであり、しかしながら、すべての経験を通して浮かび上がるのは「わたし」といううつろい。


「此れ」はゆらぎを遊びに来たのか、それとも、そもそも「此れ」すらが何か大いなるものが見るひとつの夢なのか。


それぞれがそれぞれの世界で、それぞれに見たいものを見て、それぞれに遊んでいる。それぞれの世界がときに重なり、交わり、響きあい、そうしてまたそれぞれの世界を創っていく。
あなたが見るのはそういう夢かと他の人たちを眺めながら、わたしはわたしの夢を見ている。夢と夢とが響きあう音にときおり耳を澄ませながら。永遠に見ることはできぬ他者の夢に静かに思いを馳せながら。やがて同じひとつに還るまでの儚くも豊かな一瞬の永遠。


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