« ジャン=クロード・エレナ『調香師日記』を読み返して | トップページ | 命を通らせる »

2015年11月 9日

アート、命

P1250166

アート(命)はアート(命)を刺激し、揺さぶり、新たなアート(命)を呼び覚ます。人がアートを作るのではなく、アートが人を通って現れるのだ。作品がアートなのではなくて、アート(命)が通り抜ける現れこそがアートであり、そういう意味で、誰しもがアートそのものとして響き、動き、生きている。


アート(命)が通り抜けた後に残される形、つまり作品は、アート(命)の余韻を宿し、その残響を放っている。人がアート作品に触れて揺さぶられるのは、その余韻や残響が触れる者のアート(命)を呼び起こすからだろう。芸術世界だけではなく、日常においてもアートとアートは共振しては揺さぶりあい、呼び起こしあっている。


アート(命)が通り抜けていくのは純粋なる快感であり、官能であり、それは、あらゆる感情を包括する大いなる喜びで、そしてまたそれはエロスの体現でもあるのかもしれない。
響きが通り抜けて生まれるというエロスと、その残響、余韻としての死の形(作品)。そうしてアート(命)は、無数の生死を繰り返している。


|

« ジャン=クロード・エレナ『調香師日記』を読み返して | トップページ | 命を通らせる »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1002455/62561095

この記事へのトラックバック一覧です: アート、命:

« ジャン=クロード・エレナ『調香師日記』を読み返して | トップページ | 命を通らせる »