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2008年4月26日 (土)

Frida Kahloの人生

何年か前に、短い期間ではありましたが、とあるサイトで定期的にコラムを書かせてもらっていたことがありました。パソコン内のデータ整理をしていたら、その 頃に書いた文章や写真が出てきたので、久々に読み返してみたのですが、過去の自分と不意に出くわすというのは、なんともむずがゆいものですね。

一つ一つの文章には、その頃の私の思いや考えが投影されていて、当時が懐かしく思い出されます。題材はまちまちなのですが、根本にある「何を伝えたいのか」という部分はどれも同じで、それは数年が過ぎた今でも、あまり変わっていないように感じました。

以下の文章はそのコラムの中の一つです。
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「好きな画家は?」という質問があれば、私は迷わず答えられます。 
20世紀前半のメキシコに生きた女性画家、フリーダ・カーロです。  

シュールでグロテスクな彼女の作品は、その強烈な印象とともに、彼女が歩んだ壮絶な運命の全てを、見る者に投げかけてきます。 そこには痛々しく、切なく、そして美しい彼女の生と性があり、彼女の絵を見た者は誰もがみな、彼女の人生をも知ることになるのです。 

幼い頃に患った小児麻痺による右足の障害。18歳の時の交通事故で負った大きな傷。
メキシコ革命に情熱を燃やした青春時代。天才画家ディエゴ・リベラとの華やかな結婚。 
夫の度重なる裏切りと途方もない孤独。生涯30回にも及んだ背骨の手術と痛みや苦しみ。

次から次へと襲ってくる、想像を絶するような肉体と精神の痛みに耐え、ひたすら魂の炎を燃やし続けた彼女は、多くの自画像を残しました。彼女の内 的世界を描いた多くの自画像からは、どんな時にも現実に対峙し、目をそらさずに己を凝視し続けた、彼女の強さを感じ取ることができます。 

私はどこから来たのか。私はどこへ向かって生きていくのか。
私は何を求めて彷徨っているのか。私は誰を愛しているのか。
苦しみとは一体なんなのか。孤独と痛みとは・・・・・ 
彼女の作品は全て、絵という形で表現された彼女自身の自伝です。 

『私は決して夢を描かなかった。私自身の現実を描いただけ』 

彼女が残した最後の作品は、自画像ではなく、小さな静物画です。みずみずしいスイカが、真っ赤な切り口を見せて並んでいます。そして、その絵には、文字でこう記されているのです。 

『VIVA LA VIDA』 
生命、万歳。 

この短い言葉にこめられているのは、フリーダの真実。
彼女が愛してやまなかったメキシコを、いずれ必ず訪れるつもりです。

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今、私がフリーダ・カーロの自画像から感じるのは、彼女の暗闇のような絶望と諦念。だけれども、それを絵という形に吐き出し、その上最後には「生命、万歳」と記してしまう(例え皮肉だとしても)彼女には、やはり魂の強靭さと強い信念を感じます。
苦しんで、のたうちまわって、目をそむけて、それでも変わりはしない現実を甘んずる。そこにはもしかしたら、真の絶望を知る者にしか辿りつけない境地があったのかもしれません。
彼女は生を楽しみつくして亡くなりました。その真摯な姿に、私はいつも強く励まされます。


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